【家賃支援給付金の申請方法】

【家賃支援給付金の申請方法】

家賃支援給付金は、法人に600万円、個人でも300万円が最大で支給され、要件を満たしていれば原則必ず受給できるものなので、事業者としては、必ず受け取りたいところです。
申請スタートしていることは分かりつつも、期限がその他の給付金よりも遅かったため、手続きが遅れてしまいました。

申請期間は2020年7月14日 ~ 2021年1月15日までです。

書類の準備は大変でしたが、申請はスムーズに通り、先日、入金が確認できたので、その手順をメモりたいと思います。

申請方法と手続きの流れ

  1. 家賃支援給付金 ポータルサイトへアクセス
  2. マイページを作成し、WEB申請スタート
  3. 必要書類を確認、アップロードできるように準備
  4. マイページから情報入力&書類のアップロードで申請完了
  5. 家賃支援給付金事務局で申請内容の確認
  6. 申請内容不備の連絡があれば、対応
  7. 内容確認完了後、口座振り込み

基本情報、売上減少の情報、売上前年比、それを証明する種類の準備等は、「持続化給付金」で用意していると思うので、問題ないと思います。
WEB入力は少々時間がかかりますが、一時保存もできるので、確かめながら正確に入力していきます。

最大の難関は、3. 必要書類を確認、アップロードできるように準備です。
ここさえキチンと準備できれば、問題ないので、詳しく方法を解説します。

必要書類の準備

基本情報、売上減少についての情報を入力後、
「今回の家賃支援給付金の給付対象です」とメッセージが表示され、続いて入力する画面です。

「1件以上の賃貸借契約の情報」とありますが、複数店舗経営している方に限らず、複数申請が可能です。
例えば、、
・駐車場
・倉庫
・資材置き場
・オフィス、事務所
など、店舗以外に家賃を支払っている場合は、合わせて申請できます。
それぞれの契約について、[新規追加]ボタンをクリックし、詳細を入力していきますが、同時に必要書類をアップロードする必要があるので、先に準備しておきます。

① 賃貸借契約書

賃貸借契約書の必要な項目に、番号を付けてからアップロードする必要があります。

アップロードできる書類は、1ファイルであることにも注意が必要です。契約書は何枚にも渡っていることもありますが、1枚ずつスキャンしてしまうと、複数のpdfファイルができますが、これでは、アップロードできません。
・項目に番号を付けるために、pdfファイルをWordで編集?
・複数のpdfファイルを1つに結合・・?
方法は、いくつかありますが、これらの作業は、レイアウトが崩れてしまったり、有料のソフトが必要だったりで、難易度が高い!

そこで、私が実行した手順は、以下の通りです。
1. 携帯で契約書の画像を撮る。(複数枚)
2. 簡単画像ソフト『ペイント』で、必要な項目に番号を付ける。
3. エクセルで 2.で編集済みの画像を全て挿入する。
4. 3.のエクセルファイルをpdfファイルとして別名で保存する
→ 複数枚の画像が、1つのpdfファイルになります!
最初に書類をスキャンするのではなく、画像で撮り、jpgファイルを加工するところから始めることがポイントです。
ちょっと詳しく、、、

『ペイント』で、必要な項目に番号を付けています。
これも難しければ、原本をコピーし、それに手書きで番号を付け、画像を撮る、という方法でも問題ないと思います。

エクセルで新規ファイルを作成し、[挿入]-[画像]で、何枚かに渡る契約書全て挿入していきます。(A4ファイル 縦に設定)

[名前を付けて保存]する際に、ファイルの種類で「PDF (*.pdf)」を選択し保存します。
保存したpdfファイルを確認すると、、1つのpdfファイルが作成できています♪
これで、アップロードする契約書の完成です。

賃貸借契約を更新したことがわかる書類(更新覚書等)

必ず必要な書類ではありませんが、重要な書類です。
①で用意した賃貸借契約書に、賃貸借期間が明記されていますが、その日付に
2020/3/31と、申請日の両方が含まれていることが、有効な賃貸借契約書の条件です。
賃貸契約は、自動更新の場合がほとんどで、上記日付が含まれることは少ないと思います。但し書きで、自動更新の旨が明記されていたとしても、その契約書のみでは申請できず、補足資料(賃貸借契約を更新したことがわかる書類)が必要となるのです。
こちらの書類は、以下からダウンロードできます。
「賃貸借契約等証明書」(契約書等の契約期間に2020/3/31又は申請日が含まれていない場合)

この書類は、賃貸人(かしぬし)又は管理会社等の署名又は記名押印があるものに限ります、とされているので、必ず貸主とのやり取りが必要です。Faxや郵送でのやり取りとなるので、前もっての準備が必要です。
記入・押印が完了してから、スキャンか、画像で取り込み、アップロード準備完了です。

③ 賃料支払実績を証明する書類

直近3ヶ月の支払い実績が必要です。
・1か月前の賃料支払実績を証明する書類
・2か月前の賃料支払実績を証明する書類
・3か月前の賃料支払実績を証明する書類
実績を証明する書類としては、通帳コピー、振込証書、領収書、ネットバンクの場合は取引履歴が表示された画面のコピーとあります。

こちらの書類も、振り込み内容が分かるように印を付ける必要があるので、pdfではなく、画像で取り込み、加工します。
大体は、この情報は画像1枚に収まると思うので、その場合は、jpgファイルのままアップロードできます。複数枚に渡る場合は、契約書と同様にpdfファイル1つにまとめておきます。

マイページから情報入力&書類のアップロード

上記①~③の必要書類を、賃貸契約毎に全て準備します。
私の場合は、
・店舗
・駐車場
・倉庫として利用しているレンタルスペース
以上3つの契約を申請しました。

[新規ボタン]をクリックすると、必要な情報、用意した書類のアップロード等の画面に進みますので、その作業を、申請する契約数分、繰り返します。
書類さえ準備できていれば、問題なく進められると思います。

申請完了~給付まで

申請完了すると、家賃支援給付金事務局の方で確認があり、問題なければ申請した口座に振り込まれます。
数字については、もちろん細かくチェックが入るようです。
私の場合、一度不備の指摘があり、再申請しましたが、約1週間で入金されました。

私の場合、例外のない基本の申請でしたが、書類の準備に手間取り、結構な時間を要したので、イレギュラーな申請は、もっと大変だろうな、苦労している方は多いだろうな、思います。
スムーズに申請をクリアするポイントは、
・契約書や支払い実績に、分かりやすく印を付けておく
・補足資料(賃貸借契約を更新したことがわかる書類等)をキチンと準備しておく
ことかなと感じました。

無事に申請が通り、スピーディな入金に、ほっとしています。